
2013-05-30 :
栄養成長と生殖成長は相反する

「栄養成長と生殖成長は相反する」 とよく言われます。若い木は栄養生長が盛んなので実が付きにくく、数年経って歳をとると栄養成長が落ち着いてきて、生殖成長が盛んになり実を付けやすくなるということです。
ところが、個々の果実の成長に注目すると、勢いのある枝=栄養成長の旺盛な枝の方が、弱い枝より大きくて良い実を成らせます。このことは、果樹を育てたことがある方なら経験的にご存知だと思います。勢いのある枝の方が根からの養水分を吸い上げる力が強く、また旺盛に展開した葉から養分を供給されるので実が大きくなりやすいのです。
ですから、良い実を多くならせたいと思ったら弱い枝を残さないことです。樹全体に太さのそろった枝をつけること、弱い部分は剪定して切り捨て、強い部分は枝の勢いが落ち着くような剪定をすることが、枝をそろえて果実のそろいをもたらすのです。
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