
2016-07-01 :
2016年7月1日丘上ネット敷設

このまま梅雨が明けるのでしょうか?すごい暑さがやってきましたね。通称「丘の上」のブルーベリー畑に防鳥ネットをかけました。何年も同じ物を使用しているのでネットが穴だらけです。なんとか糸と針で繕いも完了し、ホッとしております。これで、鳥たちに食べられないことでしょう・・・・・。しかし、毎年必ずネットの中で楽園状態の鳥が出現しびっくりします。100均の虫取り網で捕まえますが、これが結構大変です。この圃場はラビットアイの早生品種も植えてあるので結構色んできていて、既にかなり食べられてしまいました。今年は少し塾期が早くなっているような気がします。昨年はノートを見ると7/24にネットを張っておりました。
なお、摘み取り園は少し離れた三好ヶ丘駅の近くになります。
※摘み取り園情報はカテゴリー「ブルーベリー摘み取り園のご案内」を開いてください。
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2016-06-29 :
草刈り作業とマルチ

2016年6月27日 晴
梅雨の晴れ間に「丘の上」と呼んでいるブルーベリー畑で草刈作業です。

ブルーベリーの畝(うね:作物を植え付ける場所のことで、多くは水はけをよくするために周りより高く土を盛って作ります)
にはどっさり、刈った草を積んでおきます。こうすると、いいことがいくつかあります。
・防草効果:畝の上に草が生えにくくなります。
・土の水分保持:ブルーベリーの根は細くて比較的浅い位置に広がります。ツツジに似ています。ですから水の多い少ないに敏感で、乾燥すると枯れやすく、水につかると酸欠で根が腐ります。草を積んでおくと表層が適湿に保たれます。
・高温防止:夏暑い日差しが土の温度を上昇させるのを防いでくれます。
これらは、マルチング効果といってビニールマルチでも同じことですが、有機物マルチとして分解すると肥料になります。
また、刈った草をそのままにしておくと、刈ったところが適湿に保たれて、かえって次の雑草が生えやすくなるような気がします。
デメリットとしては
・株元が草で隠れると、株元に穴を開ける虫が見つけにくくなります。
・土が良くなるのでモグラがやってきます。
・レーキで草を集めて畝に載せる作業は夏はしんどいです。
このくらいでしょうか。
以前は、業者から刈り取った草をもらってマルチしていたこともありました。
いずれにせよ、ブルーベリー栽培に何らかのマルチは必須といわれております。
2016-05-16 :
ブルーベリー剪定講習会
元気のない樹の回復のさせ方
2016年2月27日 ブルーベリー剪定講習会

3ヶ月も前のことになりますが、まだ、マフラーをしていたころ、ブルーベリー協会主催の剪定講習会に参加してきました。京都の田中様の圃場をお借りして、小尾先生を囲んで、どの枝をどう切るのか、教えていただきました。参加者からは参考になる質問がたくさんでて、勉強になりました。

向かって左の方はハイブッシュ系が植わっているのでしょうか、樹は小さめで、抜いた跡や植え替えた跡がありました。画面右の方にはラビットアイ系品種が植えてあり、旺盛な生育状況でした。
実は付けずに弱い枝の葉も残します

元気のないハイブッシュ系の樹を回復させる為の選定方法、管理方法について小尾先生からご説明がありました。①花芽を1つ残らず落とす。②その際、葉は弱い枝であっても削除せず残す。これで、本年度は全く実を付けずに、栄養成長のみさせます。来年はかなり回復するそうです。
強く切り戻してはどうか?
こんな質問が出ました。
主軸枝(太い幹や主幹など)を数十cm残して、ズバッと切り戻す方法はどうなのか?
園芸をされている方、またブルーベリーを栽培されている方なら、よくやる方法かと思います。私もやったことがあります。樹の剪定の原則に、「強く切り戻すと強い枝が出る」というのがあります。樹はある一定の高さを求めて成長すると考えられます。それで、弱く切りもどすと、切られる前の高さまで回復させようと、弱い枝が出て以前と同じ高さになります。強く切り戻すと、強い枝が出て、前と同じ高さまで一気に回復しようとします。(原則論ですが)
小尾先生のお話しでは、必ずしも上手く回復するとは限らないとのことでした。幹を切ることは、幹に貯めてある養分を捨ててしまうことになります。そうすると、地下部(根)に貯蔵してある養分で萌芽させ、成長させることになるのですが、あまりに弱っていると、これがうまくいかないこともあり、そのまま弱ってしまうこともあるようです。皆様も経験があるのでは?
弱った樹の回復のさせ方、小さい枝の葉っぱも残す。やってみます。もちろん実は全部取るんですよ。
お客様を場内に入れる摘み取り園では、どうしても実を確保したいとの思いから、弱い樹にも実を付けてしまいます。実がないと寂しいですからね。心情的に、楽しみにしてくれるお客様のことを思うとそうなります。そうすると悪循環に陥り、いつまでたってもその樹は生きるか死ぬかで少しばかりの実を付けるということになってしまいます。
小尾先生に、もう15年も前に小尾先生の圃場を見学させていただいたことがあったんですよ。とお話ししたら、その時と樹勢、樹の形は殆ど変わっていないですよ。と、おっしゃってました。栄養成長と生殖成長のバランスが取れているのでしょう。リンゴなどは、剪定方法について非常によく研究されていて(歴史が古い果樹)、地方により全く考え方が違ったり、しかし、それぞれ理に適っていたりと、難しいながらも一応理論が作られています(新しい方法もどんどん出てきておりますが)。ブルーベリーは、まだ試行錯誤が続いているのですから、自分の考えに固執しないで広く見学したり、研修会に参加するのはとても大切なことす。
2016年2月27日 ブルーベリー剪定講習会

3ヶ月も前のことになりますが、まだ、マフラーをしていたころ、ブルーベリー協会主催の剪定講習会に参加してきました。京都の田中様の圃場をお借りして、小尾先生を囲んで、どの枝をどう切るのか、教えていただきました。参加者からは参考になる質問がたくさんでて、勉強になりました。

向かって左の方はハイブッシュ系が植わっているのでしょうか、樹は小さめで、抜いた跡や植え替えた跡がありました。画面右の方にはラビットアイ系品種が植えてあり、旺盛な生育状況でした。
実は付けずに弱い枝の葉も残します

元気のないハイブッシュ系の樹を回復させる為の選定方法、管理方法について小尾先生からご説明がありました。①花芽を1つ残らず落とす。②その際、葉は弱い枝であっても削除せず残す。これで、本年度は全く実を付けずに、栄養成長のみさせます。来年はかなり回復するそうです。
強く切り戻してはどうか?
こんな質問が出ました。
主軸枝(太い幹や主幹など)を数十cm残して、ズバッと切り戻す方法はどうなのか?
園芸をされている方、またブルーベリーを栽培されている方なら、よくやる方法かと思います。私もやったことがあります。樹の剪定の原則に、「強く切り戻すと強い枝が出る」というのがあります。樹はある一定の高さを求めて成長すると考えられます。それで、弱く切りもどすと、切られる前の高さまで回復させようと、弱い枝が出て以前と同じ高さになります。強く切り戻すと、強い枝が出て、前と同じ高さまで一気に回復しようとします。(原則論ですが)
小尾先生のお話しでは、必ずしも上手く回復するとは限らないとのことでした。幹を切ることは、幹に貯めてある養分を捨ててしまうことになります。そうすると、地下部(根)に貯蔵してある養分で萌芽させ、成長させることになるのですが、あまりに弱っていると、これがうまくいかないこともあり、そのまま弱ってしまうこともあるようです。皆様も経験があるのでは?
弱った樹の回復のさせ方、小さい枝の葉っぱも残す。やってみます。もちろん実は全部取るんですよ。
お客様を場内に入れる摘み取り園では、どうしても実を確保したいとの思いから、弱い樹にも実を付けてしまいます。実がないと寂しいですからね。心情的に、楽しみにしてくれるお客様のことを思うとそうなります。そうすると悪循環に陥り、いつまでたってもその樹は生きるか死ぬかで少しばかりの実を付けるということになってしまいます。
小尾先生に、もう15年も前に小尾先生の圃場を見学させていただいたことがあったんですよ。とお話ししたら、その時と樹勢、樹の形は殆ど変わっていないですよ。と、おっしゃってました。栄養成長と生殖成長のバランスが取れているのでしょう。リンゴなどは、剪定方法について非常によく研究されていて(歴史が古い果樹)、地方により全く考え方が違ったり、しかし、それぞれ理に適っていたりと、難しいながらも一応理論が作られています(新しい方法もどんどん出てきておりますが)。ブルーベリーは、まだ試行錯誤が続いているのですから、自分の考えに固執しないで広く見学したり、研修会に参加するのはとても大切なことす。
2014-07-01 :
丘の上のブルーベリー畑

通称「丘の上」 ラビットアイ系クライマックス
初めてブルーベリー園を開業した畑が、通称「丘の上」と呼ばれています。2003年でしたでしょうか、北部ハイブッシュ系品種を850本植えて開業したんですよ。順調に育っておりました。・・・・それが、木材チップを20cm厚に敷き詰めたところ、すっかり酸素不足で数年かけて枯れて行ってしまいました。残ったのは水はけのよい場所にほんの数本、なかでも「バーリントン」が強かったです。バーリントンは北部ハイブッシュ系とはいっても細かい枝やサッカーが出やすかったですね。野生に近い遺伝子でしょうか。
その後、三好ケ丘駅の近くの畑で摘み取り園を続けてきました。今、丘の上にはラビットアイ系を中心に植えています。ラビットアイ系は強いですが、クロロシスが出やすいそうです。クライマックスに特徴的な葉脈間クロロシスが出ています。昨年、同じ症状で1本枯れてしまいました。鉄あるいはマンガンが不足して葉緑素(クロロフィル)が形成されなくなり、緑色が抜けていく症状です。鉄とマンガンは土壌中で同じような挙動をとるようですよ。(一応、だいぶ昔、土壌学肥料学研究室におりました)土壌pH(ピーエイチ:昔はペーハーといいましたが、世界的にピーエイチが通じます)が中性からアルカリ側に傾くと鉄・マンガンが溶けにくくなり、植物が吸収できなくなります。鉄・マンガンは嫌気的条件(田んぼの中のような酸素が少ない状態)でよく溶けていて、酸化的条件(乾燥状態)で酸化されて水に溶けにくい形態になります。また、無機成分は水の流れ(マスフロー)にそって、吸収される割合が多いため、水分が不足していると吸収量は小さくなります。それで、pHが高く、乾燥気味でクロロシスが発生しやすくなるようです。
昨年、この株周りにも「硫黄華」(硫黄粉末)を撒いてpHを下げておいたのですが、灌水設備を取り付けるまで乾燥気味でしたので、出てしまいましたね。灌水を多めに、それからちょっと窒素肥料を多めにやってみようかしらと思っています。
2014-01-28 :